工場見学会の様子をレポートします。
4月17日の見学者は9人ほど。
3代目の浅田晶久さんが説明してくれます。
まずは、瓦の用途、歴史、製法など一通りのご説明。
貴重な千三百年前の実物の平瓦も見て、触らせていただきました。
続いて工場見学。
土選びから始まって焼成まで、工程に沿って丁寧に説明していただけます。
ほとんどの瓦工場が機械化され、大量生産に変っていった中、
こちらでは手仕上げにこだわり、昔ながらの道具も活躍中。
これは土練機で練った土を均一の厚さに延ばす機械。
(名前は忘れました。ごめんなさい)
作業場の梁には、いろいろな瓦の型がぶらさがっていました。
これらの型に土を乗せて整形していくのですが、
仕上げは手作業!とのこと。
微妙なカーブや肉厚の調整は職人の腕にかかっているようです。
窯の横には焼かれるのを待つ鍾馗さんの隊列
たくさんありますね。売れているんだ。心強い。
最後は鍾馗作りの実演。
型があるので簡単そうですが、
やはりコツが要るそうで、
素人の方が作ったものもおいてありましたが
うまく土が回らず、顔がつぶれちゃっていました。
とは言え、慣れれば難しい作業ではないそうで、
浅田さんの子供の頃の小遣い稼ぎだったそうです。
後ろが型から抜いたばかりの鍾馗さん。
手前が焼成後の完成品です。
禺画像]焼くとずいぶん縮みます。
条件にもよりますが、なんでも14%ほど縮むそうで、
寸法が狂ってはいけない瓦では、その計算はまさにキーポイント。
鍾馗さんは多少の誤差はOKでしょう。
余談ですが、10年ほど前にただ1回参加した陶芸教室で
ご飯茶わんを作ったのですが、自分にちょうどいいサイズで
作ったつもりが、焼き上がった茶わんの小さいこと小さいこと。
結果、ダイエットには良かったかもしれません。
今でも愛用しています。
素人のてびねりで分厚いので、落としても割れないんですよね(^^;)
最後に事務所に置かれている、
初代・浅田徳三郎作の鍾馗さんを見せていただきました(右の二つ)。
銘が入っているので初代の作品であることは間違いないものの、
工場の隅に放置されていて、既に型も失われていたものを、
三代目・晶久さんが型から復刻されたそうで、
現在でも販売しています。
鍾馗さんについても興味深い話を伺うことができました。
3つほど紹介しておきます。
(1)
私が
#050と分類している鍾馗さんは、
京都で一番多く見られる鍾馗さんですが
ここ浅田瓦さんでも製造販売しています。
ところがこの鍾馗さんの型は浅田瓦さんで作ったものではなく、
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