鍾馗が(また)うちにやってきた♪
2012-01-15


いまさらですが、あけましておめでとうございます。
今年もマニアックでトリビアな話を展開する所存ですので、
お付き合いいただけるようでしたら
よろしくお願いします。


昨秋に続いて、我が家にまた鍾馗さんがやってきました。
ヤフオクで落札。

家庭不和を覚悟しての入札は、それだけの逸品と思ってのことです。

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いい顔しているでしょう。

全体はこんな感じです。

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鬼の首だけが表現されているのは信州によくあるタイプですが、
ちょっと類例が思いつきません。

この鍾馗さんには銘が入っています。


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右に「明治十四年」
左は「ヒラヲ」「細工 惣治郎」 と読めます。
裏には何も書かれていませんでした。

「ヒラヲ」は「平尾」でしょうか?
奈良県広陵町や大阪府堺市美原区に平尾という
鍾馗さんも見られる古い集落がありますが、
他にもよくある地名なので特定は難しそうです。

出品者に来歴を尋ねましたが、骨董屋さんを渡り歩いていたため
どこのものかはわからないという返事でした。

ということで出所不詳ですが、
130年を経ながらどこにも欠けなどなく、
保存状態は完璧で、受け継いだ者としての責任を感じます。

鍾馗さんは25cmくらいですが、横幅は70cm以上。
やっぱり大きいなあ・・・

この鍾馗さんにふさわしい大きな家に住んでいて、
大事に揚げてくれる人はどこかにいないかな。

【追記】
「明治十四年」の文字の脇に「§」みたいな模様が入っていますが、
蛇のようです。明治十四年は巳年でした。

[収蔵室−愛知]

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