ようやく本の最終校正も終わり、あとは刷り上りを楽しみに待つだけとなった日曜日、
また京都へ行ってきました。
今回の探訪の目的は服部さんの著書『洛中洛外の鍾馗』に収録されている
鍾馗さんのうち、まだ未確認の希少鍾馗さんを探すこと。
既に一度は振られた鍾馗さんも多く含まれているため、服部さんから詳しい情報を
伺っての探訪ですが、『もうなくなっていると思います』というコメントをいただいた
ものもあります。とはいえ、一度は自分の目で確かめないことには得心がいかないため、あえて空振りが多いことは覚悟です。
我ながら好きだなぁ。
今回の起点は地下鉄烏丸線十条駅。
京都駅の南は工業地域で鍾馗さんは少ないというイメージがあり、これまでもほとんど歩いたことがありません。
南区竹田街道
まずは洛中洛外の鍾馗 収録のこの鍾馗さん。
三体が背中合わせに一体になっています。
数々の鍾馗さんを見てきましたが、こうした例は
こちらで紹介している四連鍾馗さんのただ一例を知るのみ。
写真には写っていませんが台座もY字型の半丸瓦で、
現在は普通の小屋根にありますが、もともとは別のところにあったのでしょう。
Y字型の屋根に留蓋のようにして置かれていたのでしょうか。
三角形の屋根というのがどういう状態か、
かつての姿を考えてしばし空想の世界を楽しみましたが
ちょっと想像がつきません。
ここから鴨川を遡って北上。
この日は何度も橋を渡りました。
五条大橋(西→東)
団栗橋(東→西)
三条大橋(西→東)
二条大橋(東→西)
賀茂大橋(西→東)
河合橋(高野川 東→西)
出雲路橋(東→西)
あっちへうろうろ、こっちへうろうろしながら、
千本鞍馬口までの約32kmを歩いて、
この日見た鍾馗さんの数は 初見 105体、再確認 36体。
やはり他の町とは桁違いに多いですね。
偉そうに本を出すことになりましたが、きっとまだ知らない鍾馗さんが
京都の町のあちこちに隠れているんだと思います。
そうでなくっちゃ。
以下、この日見た希少鍾馗さんです。
南区竹田街道
これまで西陣方面で一体見たことがあるだけで、これが二体目。
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