歩いた辺りの三州街道は西に中央アルプス、東には天竜川の谷にはさまれた、
台地を南北に通っています。時々川を渡るのですが、その谷がとても深い。
中央道でこのあたりを通った方の中には、このあたりで与田切川、大田切川、小沢川といった名前の深い谷を越えていくのをご存知の方もいらっしゃるのでは。
中央アルプスから伊那谷に流れる川はどれも直線的な急流で、一気に流れ下っていきます。川幅自体はそれほど広くはなく。水量も知れているのですが、谷は深く、川原には大きな石がごろごろしていて、大雨の時はどんな激流になるのか、恐ろしくなります。
与田切川(地図の〓地点) 大きな石の角が取れてしまっているのが怖い。
中央道や最近の国道はこうした深い谷を高い橋で一直線に越えていきますが
一般道や鉄道はそうもいかず、谷に差し掛かるといったん上流方向にぐるっと迂回して急勾配を避けながら、谷底に降りてからよいしょと短い橋で川を渡ります。
飯島町付近の与田切川
左端の中央道は直線で渡っていきますが、飯田線と国道(青い線)は迂回しています。
このあたりはこうした地形が多く「田切」地形と呼ばれているそうです。
実際に歩いてみると、迂回して下って上がってと、とっても煩わしい。
住んでいる方や旅人は難儀したことでしょうね。
〓地点の道 つづらおりで谷底へ降りていきます。
こうした苦労はあるものの、左右に望む山々のパノラマは
苦労を補って余りある絶景です。
高森町付近
天竜川の谷をはさみ、高台から眺めるため南アルプスが特に印象に残ります。
山の名前はよく知りませんが、一番奥に見えているのは三千m峰。
塩見岳、荒川岳、赤石岳あたりが見えているんじゃないでしょうか。
歩いていくと、前山に隠れていた高峰が顔を出してきます。
鋸岳(飯島町から)
仙丈岳(飯島町から)
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